Question

原因不明の心身の不調……どの診療科を受診?

漠然とした心身の不調感が続いて、体がだるい、胃の調子が悪く吐き気がする、頭痛等の症状が、1カ月に2~3回ほど、不定期になることがあり困っています。よくなったり悪くなったりのくり返しでよくなりません。原因はわかりませんが、会社の同僚が急に退職して仕事量が一気に増え、自覚はありませんでしたが心身にかなりの負担がかかっていたのではないかと感じています。必要であればしかるべき病院にかかりたいのですが、どの診療科を受診すればいいでしょうか?

女性/30代

2022/10/08

Answer

一般的に、倦怠感や疲労感、吐き気、やる気が出ないなどの症状が2週間以上続いたり、出勤できないなどの生活への支障が現れた場合、医療機関へ受診する1つの目安となります。今回の症状であれば、まずは診療所の受診をおすすめします。診療科はからだに不調の原因がないか、内科を受診されてはいかがでしょうか。医師へ症状の相談をされるとよいでしょう。


●受診する際、症状を医師にどう伝えたらいいか?


医師に状況を的確に理解してもらうため、以下の自覚症状を伝えます。

・いつから

・どんなふうに

・どの程度

・どのくらいの期間で、どのくらいの時間続くのか

・どのような状況で

・症状を軽くまたは悪くするような因子はあるか

・主症状に伴う別の症状があるか


もし、ストレスなど気持ち面による不調も考えられる場合には、以下の内容も加えて伝えます。

・仕事面で変化があった

・症状は不定期に月に2~3回ほど起こる

・よくなったり悪くなったりをくり返し、よくなる兆しがない


気持ち面による不調の場合は、心療内科や精神科の受診が必要なこともあります。内科以外の科を受診したほうがよいかなども確認されるとよいでしょう。診察の際、症状や考えられる背景(業務量の増加など)を時系列にメモなどに整理して持参すると、医師にも症状を伝えやすく、相談がスムーズになります。


●体調を整えるための一般的な生活習慣


具体的には受診したときに、医師へ生活面の注意について相談しましょう。ここでは、一般的な体調を整えるための生活習慣について紹介します。

・食事は決まった時間に規則的にとる

・十分な睡眠時間をとる(最低でも5時間以上は確保する)

・疲労感が強くないときは、体を動かす、趣味を楽しむなどで心とからだをいたわる


からだの不調があるときは、ストレスや疲労がたまったサインと考えて、普段の活動を少し控え、ゆっくりするように意識してみましょう。ときには頑張っている自分をほめ、自分自身をいたわることも大事です。


ストレスに感じる自覚がなくても、からだや心の不調として症状が現れることはよくあります。医師の診察で病的な背景がないと診断された場合は、ストレス解消の方法などを、気持ち面の専門家である心理士などに相談するのもよい方法でしょう。相談することで気持ちが整理できたり、楽になったり、対処の方法がみつかることも多いものです。


医師に相談して生活を整えても、なお症状がつらく感じられるときは、ほかの診療科目を受診する必要がある場合も、今後の対処について、再度医師と相談することをおすすめします。

もし、勤務先に産業医などの健康管理スタッフがいれば、そちらへ症状や仕事の変化などの相談をする方法もあります。事業所を管轄する健康管理部門へ問い合わせてはいかがでしょうか。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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