クレアチニン値が高め。再検査は必要?
健康診断で、腎機能の血清クレアチニンが1.05 mg/dLでC判定となり、要再検3カ月以内となりました。昨年の健康診断でも1.09 mg/dLでC判定となり、受診して再検査を受けましたが、異常は認められませんでした。担当医の話では、腎機能に異常がなくても、筋肉が多いと高めの数値が出る場合があるということでした。今回は、1.05 mg/dLですが、再検査するほうがいいでしょうか? 放置するとどうなりますか?
男性/40代
2022/09/27
クレアチニンとは、筋肉運動のエネルギー源となるアミノ酸の一種であるクレアチンが、代謝された後の老廃物です。腎臓の老廃物の、ろ過機能が低下すると、クレアチニンが十分に排泄されなくなり、血液中のクレアチニン値が増加します。つまり、数値が高いということは腎臓の機能が低下していることを意味します。
クレアチニンの値は筋肉量に左右されるので、基準値には男女差があり、男性1.2mg/dL以下、女性1.0mg/dL以下が正常値とされ、日本人間ドック・予防医療学会では、男性の場合、1.01~1.29mg/dLが要注意、1.30mg/dL以上を異常としています。
ご相談者は今回、クレアチニンが前回よりさらに低い数値であることから、前回同様、異常なしの可能性も考えられるだろうということで、再検査を迷っているようです。しかし、腎臓の病気はかなり進行するまで自覚症状が現れないことも多くあります。そして、ある段階まで悪くなってしまうと、もとに戻ることができず、腎機能の低下をくい止めることが難しくなることもあります。
前回も大丈夫だったから今回も大丈夫と考えずに、2年続けて要注意の数値だったことを重視し、健康なからだを維持し安心して生活していくために必要なことととらえて、やはり再検査を受けることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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