Question
えごま油の特徴
えごま油は健康にいいと聞きました。えごま油の特徴を教えてください。
男性/40代
2021/12/21
Answer
油脂は、グリセロールと脂肪酸によって構成されていますが、グリセロールの割合は低く、脂肪酸が多くを占めています。このため、含まれる脂肪酸の種類と割合よって、油脂の性質が特徴づけられます。
えごま油(別名:しそ油)に多く含まれる脂肪酸は、n-3系脂肪酸のα-リノレン酸です。α-リノレン酸は、必須脂肪酸のひとつで、体内でn-3系脂肪酸のEPA、DHAに合成され、血中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪を減らし、HDLコレステロール(善玉コレステロール)値を上昇させる働きがあります。このため、α-リノレン酸の多い油脂は、心血管疾患のリスクを下げると考えられています。アマニ油や魚の脂肪も同様の特徴があります。
油脂の1日の摂取目安量は、健康な人の場合、他の油脂も含めて、大さじ1~2杯です。有効性がある食品でも、たくさんとればよいというものではありません。とくに、油脂のように高カロリー食品のとり過ぎは、肥満の原因になるので注意しましょう。
なお、えごま油は熱に弱く、酸化しやすいので、加熱調理には向きません。サラダなどにかけるのがよいでしょう。開封後は冷暗所に保管し、早めに使い切ることがポイントです。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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脂質
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