Question

食品添加物は有害?

食品添加物が入った食品は健康に有害ですか。

男性/40代

2021/12/21

Answer

食品添加物は、食品の品質を保つ、有害物質の発生や腐敗を防ぐ、味や色、香りをつける、栄養を強化するなど、さまざまな目的で使用されています。


たとえば、豆腐に使われている「にがり(塩化マグネシウム)」は、豆腐の製造に欠かせない添加物です。また、ハムなどの肉の加工品に使用されている亜硝酸塩は、肉の色や風味をよくし、食中毒の原因菌であるボツリヌス菌の増殖を抑える働きをしています。このほか、赤ちゃんが飲むミルクには、ビタミン、ミネラルなど多種類の成分が栄養強化のために使われています。


食品添加物の使用については、食品衛生法によってルールが決められています。原則として、食品に使用した添加物はすべて表示され、また健康への安全性が確認されたものだけが使用を認められています。


安全性の確認は、食品安全委員会や国際的な機関(WHOとFAOによる合同食品添加物専門家会議)によって、動物実験で発がん性や催奇形性(胎児への悪影響)を含むさまざまな試験が行われます。その結果から「動物には無害」と確かめた量(無毒性量)の100分の1を毎日、一生涯食べ続けても安全な量(1日摂取許容量)と定めています。さらに、食品への使用基準はこの量よりずっと少なくなるように法律で決められます。


普通の食事をしている人が食品添加物の入った食品を食べたからといって、健康に有害な影響が出ることは考えにくいでしょう。食品添加物の有無よりも、食べすぎや栄養素の過不足など、偏った食事のほうが健康に直接的な悪影響を及ぼします。健康のためには、栄養のバランスがとれた食事をすることが大切です。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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