中学生の娘が月経不順。何カ月もこないことも

中学生の娘さんの月経周期が乱れているご様子に、心配な気持ちでいらっしゃることとお察しします。女性は、思春期ごろに初経を迎えますが、初経後の卵巣の機能は働きを開始したばかりの未熟な状態です。卵巣の機能が成熟し、完成されるまでにはある程度時間がかかり、初経からおよそ2～4年の不規則な周期で経過した後に、規則的な排卵性月経に移行していくことが多く、初潮後の月経不順は珍しいことではありません。

一方、いったん始まった月経が、3カ月以上みられない場合を「続発性無月経」といいます。思春期の月経異常の半数程度は続発性無月経といわれ、通常、このタイプの無月経は、子宮や卵巣に大きな異常がないことが多いです。

しかし、思春期の続発性無月経の中にも、治療が必要なタイプの無月経が含まれているため、将来の骨粗鬆症や不妊につながる可能性など、長期的な視点で女性の健康に影響を与えることを考慮して対処する必要があります。一般的には、初潮から7カ月以上の月経がない状態は、医師の診察を受け、様子をみてよいのか確認しておくことがすすめられます。医師の診療は、生活環境の確認（スポーツやストレス等）や、月経に関係するホルモン検査を含む血液検査などが行われます。

受診科目は、婦人科も診療の領域ですが、15歳以下は小児科を受診します。今回の症状は小児科のある総合病院や大学病院の受診をおすすめしますが、まずは、かかりつけの小児科に相談し、必要があれば病院を紹介してもらってはいかがでしょうか。