飲酒しか楽しみがない。お酒とうまくつきあうには?
仕事に慣れてきて、後輩の指導や責任のある仕事を任されるようになってきたけれど、その分、忙しさやプレッシャーが大きく、きついです。休日に出かける気にもなれず、今は寝る前のお酒が唯一の楽しみで、寝不足になるほど飲んでしまう日もあります。飲みすぎはからだに悪いといわれますが、お酒とうまくつき合うためのアドバイスをお願いします。
男性/30代
2022/08/12
ご多忙な毎日の中、飲酒が唯一の楽しみになっていらっしゃるのですね。飲酒は適度な量で楽しむ範囲であれば、健康には差し支えないと通常されています。適量とは、ビール中びん1本(500mL)、日本酒なら1合(180 mL)、焼酎110 mL、ワイン200mL、ウイスキーダブル60 mLです。また週に1~2日、休肝日を設けることが大切です。
お酒とのつきあい方については、まず、時間をかけてゆっくり飲むことを意識するとよいでしょう。飲酒後、酔いが回るまで20分ほど要します。1杯に15分ほど時間をかけ、つまみをとりながら飲みます。つまみは、塩分の多いものや揚げ物などは控え、低カロリーの料理がおすすめです。例えば、刺身、ささみの焼き物、イカ焼き、枝豆など、魚や肉、豆腐、乳製品などのたんぱく質、もずく酢、和風サラダ、野菜スティック、焼きナスなど、野菜や海藻などの副菜を組み合わせるとよいでしょう。アルコールの分解で消費されるビタミンB1が多い大豆製品、豚肉、のり、ごまなどの種実類は特におすすめです。
また、ご飯・パン・麺類などの炭水化物(主食)をしっかり食べて飲酒すると、摂取エネルギー過剰になり、体重増加につながります。飲酒時の主食は少なめを心がけるとよいでしょう。
過度の飲酒は、生活習慣病、循環器系、消化器系の病気や症状の誘因になり得ます。そして、就寝前の飲酒は、睡眠を浅くして途中覚醒につながり、睡眠の質を低下させます。懸念されている通り、就寝前の飲酒は健康上、避けることが望ましいですね。寝不足の日もあるということですが、生活習慣を整えるためにも良質の睡眠をとることは体調管理につながるでしょう。体調が悪いと気持ちも沈みがちになりますので、適切な飲酒を心がけることは心身の健康管理上、大切です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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