Question

再検査でCRPが高値。有意所見はないが心配……

健康診断で、再検査の指示がありました。再度CRP(C反応性たんぱく)検査と、あわせて胸部と腹部のCT検査を行った結果、CRPが高値になる有意所見はないといわれました。自覚症状はないものの、CRPが高いと腫瘍などの可能性もあるといわれて心配です。

男性/30代

2022/08/10

Answer

健康診断でCRP陽性の指摘を受け、精密検査の指示があったのですね。検査を受けたにもかかわらず、CRPが高値になるような有意所見はなかったとのこと。今後どうしたらいいのか、戸惑われていることとお察しします。


CRPは、炎症や組織破壊が起こると血液中に現れる物質です。この検査では、炎症や組織破壊の有無を確認することはできますが、疾患の診断はできません。CRPが高値の場合、感染症、炎症性疾患(リウマチ、膠原病など)、腫瘍、虚血性疾患(心筋梗塞などの血管閉塞など)などさまざまな疾患が疑われます。


その場合、すべての検査を行うのではなく、これまで行われた他の検査結果、現在の症状、診察や問診でのやり取りなどを参考にし、疑われる病気を憶測し、確定診断のために必要な検査を行います。たとえば、腫瘍性疾患を疑う場合は、腫瘍マーカー(種類が多いので状況から主治医が特定する)、画像検査(疑う疾患によって検査内容を決める)、組織検査などを必要性に応じながら検討します。

相談者の場合も、他の検査データや問診などの情報をもとに検討し、検査の種類を考える必要があります。主治医の指示に従うことがよいと思います。


一般的に、検査をしても異常がなかった場合、様子をみることもあります。ある程度の期間を開けて再度検査を行い、どのように変化しているか、変化していないかをみて、次の判断材料にします。どのくらいの期間を開ける必要があるのかも、状況に応じて診察した医師が判断するので、確認してもらうとよいでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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