Question

冠動脈梗塞の疑い。カテーテル検査や薬物治療に不安……

心臓の検査の結果、冠動脈の梗塞が疑われ、冠動脈の詰まり具合の確認で、カテーテル検査をすることになりました。

それに伴い、治療などに用いる、血液サラサラの薬はいつ、どの程度使用するものなのでしょうか? カテーテル手術後に再び血管が流れにくくなることはないでしょうか? また、検査や手術の説明同意書はどのように提出したらよいですか?

女性/50代

2022/08/09

Answer

健康診断後に冠動脈の梗塞が疑われ、冠動脈のカテーテル検査を予定されているとのこと。冠動脈梗塞のご指摘や予定の検査について、不安な気持ちが募ってきているのも無理もないこととお察しします。


冠動脈の狭窄や梗塞の治療に用いる血液サラサラの薬は、一般に抗血小板薬や抗血栓薬が用いられます。検査時に認められた狭窄や閉塞の程度により、薬物療法の適応があれば、適切な薬を選択し、その治療期間は患者さんの状態をもとに決められます。薬物療法は、患部をバルーンでふくらませる、ステント留置などの治療を行った後にも行われますが、その適応や薬物の選択、治療期間についても同様に、患者さんの状態をみて医師が判断します。


冠動脈の狭窄や梗塞の治療のため、ステント留置を行った場合、ステント部分に血栓が形成され、再狭窄などの可能性があります。近年、血栓形成を防ぐための薬剤溶出ステントが使用されています。この場合も、血栓予防の薬物療法を併用することが一般的です。

抗血小板薬や抗血栓薬は、一般に出血しやすい状態になるため、打撲などでも内出血を起こしやすくなります。けがや打撲の予防が必要になるときもあるので、日常生活の制限がないか、特に運動などについて、事前に主治医に確認しておきましょう。また、けがをしたときの対処もあらかじめ主治医へ確認しておきましょう。また、出血を伴うような治療は薬を事前に中止することもあるので、そのことも医師に相談するとよいと思います。


血液サラサラの薬やカテーテル手術についてはかなり広い範囲を含むため、個々の患者の状態に基づく治療を計画している主治医に質問することで、具体的な答えが得られることと思います。

納得して治療を受けられるように、説明がなかったり説明が不足と思われる場合は、遠慮せずに直接主治医にお尋ねになり、しっかりと説明を受けたうえで説明同意書の手続きされることをおすすめします。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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