健康診断で腎機能がC判定に……

先日受けた健康診断で腎機能についてC判定となりました(要再検3カ月以内)。腎機能の状態がどの程度深刻なものなのか、放置しておくとどのようなことになるのかを教えてください。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
健康診断で腎機能判定がCで内科受診をすすめられているとのことですね。ここでは腎機能の判定の深刻さ、放置するとどうなるかを説明します。
血清クレアチニンは、腎臓の機能を評価する検査です。腎臓の働きである「体の老廃物の排泄機能」が低下しているとクレアチニンの値が増加します。クレアチニンは筋肉量に左右され、基準範囲に男女差があります。基準値は検査機関により多少数値が異なります。
GFR(糸球体ろ過量)腎機能が正常に働いているかを評価する数値です。GFRは、腎臓の糸球体の毛細血管から尿管へろ過される血液の割合を示すもので、この数値が下がると、腎機能が低下していることがわかります。
GFRを実際に測定するには複雑な検査が必要ですが、おおよその数値はeGFR(推算糸球体ろ過量)で知ることが可能です。eGFRは、健診などで測定される血清クレアチニン値(CRE:mg/dL)と、年齢、性別から、おおよその糸球体ろ過量を算出するものです(クレアチニンよりさらに腎機能を評価するものがeGFRになります)。
eGFRが60未満で3カ月以上続いた場合は、慢性腎臓病と診断されます。
筋肉量に左右されている血清クレアチニン値だけに注目していると、その数値の見かけより、大幅に実は腎機能が低下していたということが起きます。放置して腎臓が悪くなると、浮腫やだるさ、貧血や全身のかゆみなどさまざまな症状が現れます。
慢性腎臓病は「改善できる病気」もしくは「進行を抑制できる病気」といわれています。腎臓の機能を今より悪化させないためにも、健診結果にあるように、再検査3カ月以内の内科の受診をおすすめします。


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