Question

幼い頃に母から殴られ、母世代が苦手。克服できる?

子どもの頃、母に厳しくされ、殴られたりするのは日常茶飯事でした。そのせいか今でも、自分の母親世代の「おばさん」が嫌いで、何かあると腹が立ちます。どうすればこれを克服できるのでしょうか?

女性/30代

2022/07/14

Answer

傷つきやすい子どもごころに、つらい体験がたくさんあったのだろうと推察し、胸が痛くなる思いです。さらには年月を重ねてもお母様と同世代の人が嫌いで、何かあると腹が立ってしまうとのこと。ご相談者が感じてきたであろう理不尽な思いや苦しみを思うと、無理もないことのように感じます。


しかし、今そのことを克服したいのですね。どのように考えるかにもよりますが、日常生活で許される場合は、あまりかかわらないようにすることも1つの方法です。まず自身の生活や健康が第一なので、克服しようという気持ちのあまり、無理をしてつらい環境に自身を追い込まないようにしてくださいね。ただ、まったくかかわらずに過ごしていくこともむずかしいかと思います。


母親とのかかわりで腹が立った場合は、ほかの人に腹が立ったときと同様に対処するのがよいでしょう。相手に自分の気持ちを伝えたり、その場は受け流して誰かに愚痴を聞いてもらったり、好きなことをして気持ちを切り替えたり、とさまざまな対処の仕方があることと思います。今後に向けて苦手な感情を克服していきたい気持ちが強く、かかわらなければいけない人がいるなら「嫌い」という感情に対処していくことも必要になるかと思います。


現状、母親とのその後の関係はいかがでしょうか。対処の1つとして、母親との関係を改善する、または母親への自身の思いを整理することで、まずは母親への感情を変化させていき、そして同じ世代の人たちへの感情の変化につなげていくということが考えられます。

また、共通点をもつ人に対してマイナスの感情が反映されてしまうことは無理もないことですが、1人ひとりはまったく違います。もし例外として感じられる人がいれば、ぜひその人のことをよく思い出し、考えてみてください。今後かかわらなければいけない人がいれば、その人をよく観察し、検討してみてください。1人ひとりをよく知り、母親とは異なることを感じとる経験を積み重ねることが、苦手な感情の克服につながっていくように思います。


なお、感情の整理や苦手意識の克服には、想像以上にエネルギーを使い、1人ではむずかしく感じることもあります。無理のない範囲で進め、必要であれば家族や友人に話を聞いてもらうようにしてくださいね。人に話しながら考えることで、自分の気持ちを整理できたり、それまでみえなかったものがみえてくることもあります。また、つらい体験をふり返るときなどは、あふれ出してくる感情に対処するのがむずかしくなることもあります。その場合は、ぜひ医師やカウンセラーなどの手を借りて進めていくようおすすめます。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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