精索静脈瘤が睾丸の左側にできやすいのは本当？

右の睾丸は、血液が大静脈に直接戻るのに対して、左の睾丸では血液が腎静脈に一度合流し、さらに左腎静脈は上腸間膜動脈と大動脈との間に挟まれる状態になるため（ナットクラッカー現象）、血液が戻りにくく、血流が滞りやすくなります。そのため、精索静脈瘤は左側に起こりやすいのが特徴です。

精索静脈瘤の場合、睾丸の痛みはあまりなく、重苦しい感じになります。睾丸の静脈が下肢静脈瘤のようにねじれるため、睾丸に触れてみると、表面がボコボコしているのがわかるでしょう。