Question
低髄液圧症、脳脊髄液減少症、脳脊髄液漏出症の違い
低髄液圧症候群、脳脊髄液減少症、脳脊髄液漏出症はどのように違うのでしょうか?
女性/30代
2022/07/08
Answer
「低髄液圧症候群・脳脊髄液減少症・脳脊髄液漏出症」は、どれも外傷を受けることで脳脊髄を覆っている膜に傷がついたり破れたりして、脳脊髄液が漏れ出したり、それにより髄液圧が低下したりすることで起こる病気を指しています。症状はさまざまですが、一般的には、頭痛、頸の痛み、めまい、倦怠感、不眠、記憶障害などがあります。
「低髄液圧症候群」は、脳脊髄液が漏れ出すことで、立ち上がるとき(起立時)にそれに伴った頭痛(牽引性頭痛)をおもな症状とする症候群のことを指します。以前からあった病気で、中枢神経系の異常の診断法として行われていた腰椎穿刺後に発生しやすいことが知られていました。しかし、髄液圧は正常なのに、低髄液圧症候群と同じような症状をもつ症例があることがわかり「脳脊髄液減少症」という病名が使われるようになりました。
現在、一般的には脳脊髄液減少症という病名がよく用いられています。ただ、医師の間では髄液圧や減少した髄液の量はきちんと計測できるものではないため「脳脊髄液漏出症」という病名が適切ではないかという考え方もあります。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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