上の娘を上手に愛せず突き放してしまう

親も1人の人間なので、2人のお子さんに対して同じように接することができないこともあるでしょう。まずは、自分の気持ちを受け入れてあげてください。そして、責めないようにしてくださいね。

ご相談者には、2人とも大切な存在であり、娘さんが喜んでくれたらという考えがいつもあるようです。娘への愛情も感じます。けれども、いざ娘が甘えてきたり、泣いたりすると突き放してしまうため、思いとは裏腹な対応をしてしまう自分に、驚いてしまう面もあるのでしょう。

このような対応の背景には、もしかしたら「お姉ちゃんとしてしっかりしてほしい」という思いが含まれていることはないでしょうか。ご相談者のなかにどこか「お姉ちゃん」としての期待もあるのかもしれないと感じました。よろしければ、そのときの気持ちなどを少しふり返ってみるとよいかもしれません。そして、もし「お姉ちゃん」として期待するあまり、突き放したり、つらい対応をしてしまうことがあるならば、その期待を少し低くすることから始めてみてはいかがでしょう。

期待をすることは決して悪いことではありません。しかし、期待によって求めることが増え、それがこころの葛藤につながったり、悪循環になってしまう場合は、ふり返ってみることも大切です。期待を少し低くしてみることで、ご相談者の気持ちが軽くなったり、また違った気持ちで娘と接することができるかもしれません。

そして、もしよければ、娘さんと2人で一緒に過ごす時間をつくってみてはいかがでしょう。いつもは、息子さんも一緒と思いますので、たまには娘と2人で過ごす時間を持つのもよいと思います。2人で過ごすことは、娘にとってもうれしいひとときになると思いますし、ご相談者にとっても、いつもとは違う環境のなかで娘と接することのできる、貴重な時間になると思います。その時間を通して、娘への気持ちや思いをふり返ることができるかもしれませんし、改めて気づく感情もあるように思います。よければ、家族にも協力してもらい、たまには2人だけでゆっくり過ごす時間を設けてみてくださいね。