わが子が亡くなり、眠れない……

生まれてきてくれたことのうれしさでいっぱいのなか、突然の悲しみが襲ってきたことと思います。どれほど悲しみ、こころの痛みを感じたことでしょう。今でも涙が止まらず、なかなか眠れない状況がつづいているのはつらいですね。疲れていてもいろいろと考えたり、悲しみがわき起こって、眠りの態勢に入りにくいのかもしれませんね。

心身ともにつらい状態がつづけば、さらに悪循環に陥ってしまいます。エネルギーが低下している今の状態では、自分の力だけで改善するのは限界があるので、メンタルクリニックや心療内科などで、現状を専門医に相談することをおすすめします。

専門カウンセラーなどの第三者に、わき起こる思いや気持ちを聞いてもらうのは、こころの整理に役立つ場合があります。思いを言葉にすることで、少しずつ楽になることもあります。そして、ゆっくり眠れるよう心身の負担を和らげていきましょう。ある程度安定して、気持ちを誰かに話したくなったら、信頼する人たちに話をしてみてはいかがでしょうか。今まではご主人と気持ちを共有してきたかもしれませんが、日が経つにつれて近い存在であるからこそ、お互い話すことに気を使うかもしれません。

大きな衝撃を受け入れるのには、多大なエネルギーを要します。「このようなことは信じられない」という否認の気持ち、「何で自分がこんな苦しい思いをしなくてはならないのか」という怒りの気持ち、「何でもするから助けてほしい」という取り引きをするような気持ちなど、こころはさまざまに変化します。深く落ち込んでから、気力が低下する状態を経て、今できることをしようという状態を行きつ戻りつしながら、段階をふんで少しずつ現実を受け入れていくことになると思います。無理のないよう、サポートを得ながら過ごしてください。