1歳2か月で大人の食事を与えてもよい？

お子さんの離乳食を進めていく中で、大人の食事からの取り分けの仕方や、おやつの与え方についてのご相談です。

1歳を過ぎると、たいていの食品は食べられるようになります。大人のメニューの取り分けができると、食事を作るお母さんにとっては手間や時間が省けて助かります。ただ、大人と全く同じものでは塩分や脂質、たんぱく質が多すぎて、赤ちゃんの未熟な消化機能には負担がかかります。

取り分けは、大人の料理の下ごしらえをしているときに行うことがポイントです。味をつける前に取り分けて刻んだり、赤ちゃん向けに薄く味付けをしたりします。幼いころから濃い味付けに慣れてしまうと、薄味の食事に戻ることがなかなか難しいことから、味付けはごく薄味を基本に、調味料は大人の半分くらいに調整しましょう。

でき上がり後に取り分ける場合は、薄味のメニューでも大人用のものは赤ちゃんには濃すぎるので、お湯で洗ったり、水やだしでのばしたりして、味を薄めることが大切です。薄味の目安は、ベビーフードを参考にしてもよいでしょう。

一方、おやつ（間食）は、小さな赤ちゃんが、3回の食事で補えないエネルギーや栄養素をとるためにも大切です。不足しがちな牛乳やヨーグルト、果物、芋類などがおすすめです。乳幼児用の甘味や塩味の薄いビスケットやせんべい、ボーロなどでも構いません。

与え方はおなかのすく15時ごろに1回、または10時、15時の2回など、時間を決め、量が多くなり過ぎないように注意しましょう。欲しがるからといって、たくさん食べさせてしまうと食事量が減ったり、おやつばかり食べてしまったりすることにもつながりますので、あくまでも次の食事に影響しない程度にすることが大切です。