統合失調症の服薬で耳鳴りなどの症状が……

以前は感じられなかったいくつかの症状が最近現れたということで、その原因について不安を覚えていることと思います。どのような薬であっても副作用が出る可能性はあり、その現れ方も人によって違いがあります。長い間服用している薬でも、体質の変化などによって副作用が出ることもあります。また、病状の変化によって今までの薬が合わなくなり、症状が出てしまう場合もあるので、主治医にきちんと相談することが大切です。

相談する際のポイントは、漠然と話すより具体的に症状を伝えたほうがよいでしょう。どのようなときに症状が出るか、どの程度か、どのくらいの時間つづくかなど、日々の症状の経緯を記録したり、まとめたりしたものをメモにして先生に見てもらうのも1つの方法です。先生は患者さんの毎日の様子を確認することはできないので、受診時になるべくくわしく、今の自分の状態を伝えていくことが、適切な治療を受けるうえでとても重要です。

また、質問のような症状は、統合失調症や薬の副作用とはまったく関係ない、ほかの病気が原因で引き起こされる可能性もあります。1つの病気を抱えていると、症状がすべてその病気が原因ではと疑って、ほかの病気が見過ごされてしまう場合もあるので、その点もあわせて主治医と相談してください。

一般的に統合失調症を抱えている人は、ストレスがかかったり、疲れがたまったりすると、症状が出やすくなる傾向があります。最近の自身の生活をふり返ってみて、少し頑張り過ぎてしまったなど、もし思い当たるようなことがあれば、意識して休息を取り、リラックスした時間を過ごすよう心がけることも大切です。

気になる症状は1人で悩まず、主治医と一緒に対応方法を考えていきましょう。