Question

爪の異常で再受診するべき?

手の爪がでこぼこしています。以前、皮膚科を受診した際には、爪が伸びるときに根元の部分をいじることが原因といわれました。ほかにも左手の親指の爪が縦に筋が入って裂けてきます。再受診したほうがよいでしょうか?

女性/30代

2022/06/02

Answer

通常、爪の表面にでこぼこと溝ができるような状態は、ほかの指で爪の根元(後爪廓:こうそうかく)を押し下げるように触る癖が原因で多く起こります。この癖が原因で起こる爪表面のでこぼこは「洗濯板状爪甲(せんたくいたじょうそうこう)」とも呼ばれ、爪の根元部分の皮膚が摩擦のために、やや分厚くなっていたり、色が濃くなっていたりします。癖は無意識に出てしまうので、やめることが難しいですが、その癖を行わないように意識することが予防になります。どんなとき、どんな場面で癖が出やすいかを知ることから始めてみるとよいでしょう。


また、爪が縦に割れる症状で考えられる病気には「爪甲縦裂症(そうこうじゅうれつしょう)」などがあります。この病気は、爪上皮や爪の根元に何らかの異常があって起こることが多く、一般にはステロイド含有の外用剤で治療して経過をみます。爪の不調がある場合の受診先は皮膚科です。再受診の際は、以前の状態を知っている前回と同じ皮膚科で相談するのがよいでしょう。


一方、爪は皮膚の一部なので、正しい手入れで美しく丈夫な爪をつくることによってトラブルを予防できます。爪のトラブル予防法は次のとおりです。

●生えてくる爪の質を改善するため、食生活では栄養バランスのとれた食事を基本に、爪のもととなるたんぱく質やビタミンA・B・Dの摂取を心がける。加えて、質のよい睡眠やストレスの緩和、規則正しい生活も大切

●乾燥によるトラブルが起きている爪には、爪用の保湿クリームでこまめにうるおいを与えるように習慣づける

●爪を切るのは、入浴後など爪が柔らかくなっているときに行う。左右のバランスをみながら少しずつ切りはじめ、形を整える

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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