元気なのに通院する母に困っている

お母様が元気なことは喜ばしいことですが、あまりに行きすぎて病院から連絡がくるとなると、ご相談者にかかるストレスも大きいこととお察しします。

年を重ねると、以前と比べてさまざまなところに衰えが生じます。それは自然なことではありますが、衰えていく事実を受け止められないことや、どこかが実際に悪いのではという不安につながることもあります。そういったとき、病院に行って医師と話したり、薬をもらうことで安心することがあります。また、病院に行く以上にやりたいことやすべきことがみつからず、結果として病院に行く回数が増えている場合や、病院で知り合いに会えることがうれしい場合もあります。そのようなケースでは、病院以外のところで居場所や生きがいがみつかると違ってくるかもしれません。

ほかに、本人がどうして病院に行きたいと思うのか、一度よく話をしてみるのも1つです。そのうえで、家族や通院先の医師とも相談し、対処を考えるのがよいでしょう。精神的なものが関係している場合も多くあるので、精神科・心療内科への受診を考えるのも1つですが、いかがでしょうか。もし、今聞いたことや行ったことをすぐ忘れるといった症状がみられるなら、専門医への早めの受診をおすすめします。なお、お母様は薬を処方されているのでしょうか。複数の病院から処方されていても調剤薬局が1つであれば問題ないと思いますが、もし複数の薬局から薬をもらっている場合は内容を把握し、管理することも必要になるかもしれません。

いずれにせよ、あまり1人で抱え込まず、まずは家族や周囲の人とよく相談してください。人に話してみることで、それまで見えなかったものが見えてくることもあります。また、家族相談という形で受診し、アドバイスを受けつつ、本人への対応を考えていくことも可能です。ぜひ検討してみてくださいね。