Question

子ども同様のペットが亡くなり、食事がとれない

先日ペットが亡くなりました。私にとって子どもと同じでした。食事ができなくなり、ふらついています。

女性/50代

2022/05/27

Answer

人は、日常的に経験する範囲を超えた衝撃的な出来事を経験すると、心身にさまざまな影響が出ることがあります。

これは、惨事ストレス反応ともいわれ、自分1人では抱えきれないような、つらい出来事をのり越えようとする反応です。食事ができなくなったり、ふらついたりするのも、ご相談者のこころがペットの死と向き合おうと、葛藤している証拠だと思います。決して異常なことではなく、自然で正常な反応と理解することが大切です。


こういったときに気をつけたいことがいくつかあります。1つは、つらいときは1人きりになるのをできるだけ避け、家族や親しい友人など、信頼できる人と一緒に過ごすよう心がけることです。1人で抱え込むと、不必要に自分を責めたり、悪い方向に考えたりしてしまいがちです。つらさを誰かに聞いてもらったり、受け止めてもらったりするだけでも楽になる場合があるので、周りの人に頼ることも、ときには必要です。


また、生活リズムの乱れは、精神的に不安定になる原因にもなるので、なるべく規則正しい生活を心がけることも大切です。毎日くり返している家事や雑務を淡々とこなすことで、心身のリズムを取り戻せる場合もあります。じっと考え込んでしまうようなことも多いとは思いますが、少しずつその時間を減らし、日々できることをくり返しつづけていく、という姿勢も大切です。こうしたたストレス反応は、時間とともに緩やかにおさまっていくのが一般的です。もし、1カ月以上経っても、状態が変わらず、生活に支障が出るようであれば、精神科や心療内科、カウンセラーなどの専門家に相談することをおすすめします。


大切に思っていればいるほど、その死を受け入れるのは簡単なことではありません。亡くなってから間もないころには、十分に悲しみに浸る時間を持つことがとても大切で必要です。そういった時間を過ごしながら、少しずつ受け入れる準備をしていくのではないでしょうか。ご相談者が悲しみをのり越え、穏やかに毎日を過ごすことができるよう、お祈りしています。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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