Question

人前で話すとき、苦しくて声が震えてしまう

会議など人前で話すとき、自分では緊張している感覚はないのですが、10分くらい話しつづけると少し苦しくなってきて声が震えてしまうことがあります。それも緊張からきているのでしょうか。いつもは話すのがゆっくりなタイプですが、会議などでは時間の関係上、早口で話さなければならず、そうした影響もあるのですか?

女性/30代

2022/04/14

Answer

自分では緊張しているつもりはないのに、会議の発表のときなどに話の途中で息苦しくなって、声が震え出すと「ああまただ、嫌だな……」と落ち着いて話しつづけるのがつらくなりますよね。


まず、ふだんの生活状況をチェックしてみることから始めてみましょう。そもそも10分以上にわたって話しつづけることがあるでしょうか。ふだんの会話では1人で10分間ほど話しつづけることは、まずないですよね。互いのやり取りのなかで、無意識に休憩や息継ぎをしながら会話をするのが一般的です。そのため、10分以上にわたる発表は、たとえ自身が緊張していなくても、からだに相当なストレスがかかっていることになります。会議では時間内に正確に伝えることが求められ、急ぐあまりに休憩や息継ぎが足りなくなる可能性があるのです。緊張のためにそのような症状が出るというよりは、呼吸や発声をつかさどる筋肉や神経が疲れていると考えてよいと思われます。ふだんよりも早口で話すことが関係しているのではとのことですが、そのとおりだとも考えられます。ゆっくり話す人が早口で話すという慣れないことは疲れると思われます。


最後までよい声を保つためにいちばん大事なことは、練習です。ふだんから長い時間大きな声を出す訓練をしておくのです。例えば、カラオケや朗読などでも声を鍛えることができます。また、会議室が空いているときに事前に練習することも役に立ちます。声の響き方やトーンを実際に確認しながら、リハーサルを行うのです。それが難しければ、小さい声でもよいので始めから終わりまで何度も通して当日に備えておくと、限られた時間で話すペース配分がつかめると思います。


一方、呼吸法や発声法を見直すことも大事です。たとえ早口で発表しなければならない場面でも、息を吐くことを意識して呼吸することを心がけてください。文と文のあいだは1、2、3と吐きながら3つ数えるとよいでしょう。また、声を出すときはおへその辺りに力を入れ、おなかから出すようにしましょう。のどだけを使って声を出すと、早くかすれたり息切れしたりしてしまいます。アナウンサーの話し方なども参考になるかもしれません。首や肩をぐるぐる回したり、ストレッチをすることも効果があります。

いろいろと試してみてくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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