Question

子ども同士のトラブルで相手の親が収まらず……

子ども同士のトラブルで、相手の親がいじめととらえて連絡をしてきました。子ども同士のトラブルは解消できたようですが、親御さんが解消できていないようです。うちの子どもは言ったことを覚えておらず、親御さんへの対応に困っています。

女性/30代

2022/04/11

Answer

子ども同士のトラブルの対応法は「親は口出ししない」ことが原則といわれています。なぜなら、親が口を出すと子ども自身が問題を解決する機会を失ってしまう場合があり、話に尾ひれがついて問題が複雑化するおそれなどがあるからです。しかし、子ども同士で解決済みでも、親同士のわだかまりが残ってしまうこともしばしば起こります。理由を考えると、子どもは自分が不利な状況におかれたとき、親には自分を正当化して説明することがあり、こうしたことが影響しているのかもしれません。また親によっては、わが子の心が傷つけられたという思いが込み上げ、勢いで相手の親に抗議をすることもあるようです。


そのようなときに大事なことは、相手方のペースに巻き込まれないという冷静な判断です。お互い様なのに、一方的に非難されるような状況では、黙っていてはますます立場が悪くなると考えるかもしれません。しかし、子どもが仲直りをしているのに、親同士が言い合いをしていては何だか不都合ですよね。もし、お子さんが相手に嫌なことを言った事実が推測できるなら、嫌な思いをさせたことを一度しっかり謝ることでしょう。もし余裕があれば、子どもたちは現在、仲良くしているのでこれからもそうしてほしいと伝えられるとよいですね。


子どもは、子どもたちの世界のなかで感情をぶつけ合うことで、傷ついたり泣いたりして成長し、怒られたり失敗したりしながら社会に出るまでの準備をしています。親の役目は心配しながらも辛抱強く見守り、困ったときに家庭に逃げ込めるという安心感を持たせることだと思います。「子どものトラブルは子どもが解決すること」を心がけ、さまざまなことを言われても気持ちが巻き込まれないよう、相手の親との距離をおいてみましょう。


親同士がどうしてもうまく収まらない場合は、学級担任に事情を話して仲裁を依頼するのもひとつでしょう。相手方が何に引っかかっているかを聞き出せれば、打開策が見つかるかもしれません。何よりも、お子さんが楽しく過ごせる環境を守ってあげてくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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