赤ちゃんのおなかのマッサージの仕方

2021/12/21
便がかたくて出にくい場合は、おなかをマッサージすると、腸の動きがよくなって出やすいと聞きましたが、マッサージの仕方を教えてください。(10か月|女児)
この質問への回答
福島県立医科大学 甲状腺・内分泌センター センター長
横谷 進
泣いていないときの赤ちゃんのおなかはとてもやわらかく、小児科医は手で触れることによっておなかの中のことをけっこう知ることができます。赤ちゃんの下腹部や左下腹部に人さし指や親指の大きさのかたまりに触れることはよくありますが、それはこれから出るはずの便です。このことからもわかるように、赤ちゃんのおなかはやわらかいので、外から指や手のひらで押すと力は腸に伝わってくれます。おなかのマッサージは、便秘の赤ちゃんでは試みてもよいと思います。指と手のひらの両方を使っておなかを少し押さえるようにしながらさすります。小腸から大腸に達した、まだやわらかい便は、大腸を通る間に水分が吸収されてかたくなってきます。便秘の赤ちゃんでは大腸に到達した便を早めに送り出すように、大腸の向きに沿って右下腹部からおへそを取り囲むようにして、時計まわりに大きくぐるっと左下腹までマッサージするとよいと思います。でも、あまり「治療」に熱心にならないで、赤ちゃんの顔を見て優しく声をかけながら、赤ちゃんの喜ぶようにおなかをさすってあげるのがよいでしょう。


みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。