子どもに解熱剤を規定量以上使ってしまった

2021/12/21
解熱剤を誤って規定量以上使ってしまったら、体温が34℃まで下がってしまいました。どうしたらよいでしょうか。すぐに医者に行くべきですか。(2歳1か月|女児)
この質問への回答
福島県立医科大学 甲状腺・内分泌センター センター長
横谷 進
解熱剤は、たとえ熱が下がらない場合でも規定量以上を使ってはいけません。規定量を使っても熱が下がらないときはまだ病気の勢いが強いときですので、しばらくはよくなるのを待つことです。その間、首や腋を冷やすようにし、また、水分をなるべくとらせて脱水状態にならないようにしましょう。小児に最も安全性が高いと考えられて使われている解熱剤はアセトアミノフェンですが、この解熱剤では体温が下がりすぎることはほとんどありません。お尋ねのお子さんにはなんという解熱剤を使われたのでしょうか。メフェナム酸(ポンタール®)、ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン®)、インドメタシン(インドメタシン®)などは強力な解熱効果のために体温が下がりすぎることがあります。これらの解熱剤は、特別な理由がなければ小児には使わないほうがよいと考えます。体温が34℃にまで下がることはあまりありません。様子がおかしければ医師に診てもらったほうがよいと思います。しかし、本人が平気そうであれば、しばらく待って体温を測り、上がってくるようであれば受診は不要でしょう。


みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。