赤ちゃんの体温がいつもかわらない

2021/12/21
いつ測ってみても、体温が36.3℃より上がったことがありません。どこか異常ではないでしょうか。(9か月|男児)
この質問への回答
福島県立医科大学 甲状腺・内分泌センター センター長
横谷 進
子どもの平熱(ふだんの体温)を知っておくことは、体調が悪いときの健康状態を判断するには欠かせません。平熱は、朝より夕方のほうが高く、乳児のほうが年長児よりも高く、暑い季節のほうが寒い季節よりも高いのがふつうです。ときどき朝夕の体温を測っておくとよいでしょう。9か月の赤ちゃんで体温が36.3℃より上がらないという子は多くないと思いますが、病気の心配をするにはおよびません。もちろん、体温計が正しく働いていることも確認してください。朝は36.3℃以下でも、夕方は36.5℃以上に上がる赤ちゃんはもっとたくさんいます。また、体温を測っているのが寒い季節であれば、そのせいかもしれません。ふつう、体温は腋の下などの皮膚の温度を測っているからです。その場合も、肛門計で直腸温を測ったり、耳から鼓膜温を測ったりすれば寒い季節でもほとんど体温は下がらないはずです。これからもときどき体温を測ってみてください。36.3℃を超えないのが平熱なら、それを基準に判断すればよいと思います。


みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。