体重を増やすための食事の工夫

体格の判定は、BMI（体格指数）で行います。計算のしかたは、次の通りです。

BMI＝体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

BMIは18.5～25.0までが標準で、18.5未満は「低体重（やせ）」と判定されます。なかには病気が原因で体重が減り、治療が必要な「やせ」もありますが、そうでない場合は、食事を見直してみましょう。

（１）食欲が出る工夫をする

・主食、主菜、副菜がそろった栄養バランスのよい食事を心がけ、1日３食を規則正しくとるようにして、食事のリズムを整えます。

・料理に、香辛料や香味野菜（しょうが、ねぎ、にんにくなど）、酸味などを利用して食欲を促す、食べたい料理を選ぶことも、食欲アップにつながります。

・日中、よく体を動かすことも大切です。

（２）摂取カロリー量を増やす

・間食を上手に利用します。おにぎり、サンドイッチ、バナナなどの果物、牛乳、ヨーグルト、栄養補助食品など、取り入れやすいものを試してみましょう。

・油脂を適度に取り入れます。肉は脂肪が多い部位、魚はサバ、ブリ、サンマなどの脂がのったものを選ぶと、カロリーアップします。油を使った料理、油脂の多い食品（ごまやピーナツのペースト、チーズ、生クリーム、アボカドなど）、マヨネーズやドレッシングを取り入れる、パンにはバターを塗ることもおすすめです。

・ご飯などの主食を増やすこともよいでしょう。

なお、急な体重増加は体調不良や体脂肪の増加につながりかねません。適度に体を動かすようにし、体調をみながら、食事を見直していきましょう。不安な場合は医師や管理栄養士に相談しましょう。