子どもがあいさつができない

2021/12/21
娘は、マンションのエレベーターなどで知っている人といっしょになっても「こんにちは」が自分からいえません。私はいつもあいさつをするように心がけ、娘にもあいさつが基本だよと教えているのに、どうしてできないのでしょうか。(3歳5か月|女児)
この質問への回答
【執筆時】(財)児童育成協会こどもの城 小児保健部室長井口由子
人とのコミュニケーションはまずあいさつから、といってもいいでしょう。その意味で、親が人と会ったら自分からあいさつをするという習慣を身につけているのはとても大切なことですね。子どもも自然に、人と会ったらあいさつをするものと、覚えていくでしょう。けれども、あいさつは、その言葉や話しかけ方を知っただけでできるものではありません。心に余裕があり、気持ちが外に開かれていないと、言葉は口をついて出てこないのです。子どもが、なにかの理由でひっこみ思案になっていたり、まわりの人が怖かったりすると、人とのやりとりも消極的になりがちです。また、親のほうが教えようとして、あいさつをたびたび強いていると、子どもはただ型どおりのまねをしたにすぎなくなり、ときにはいやになってしまいます。まず、子どもがふだん自分の気持ちを表現できて生き生きと過ごせているかどうか、気をつけてあげましょう。子どもの関心が外に向き、元気なら、見守っているうちに自然とあいさつをするようになるでしょう。


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