子どもが動物をいじめる

女性/30代
2021/12/21

ネコなどを見ると石を投げたり、棒きれを持って追いかけたりします。動物愛護の大切なことを、どのように理解させればよいでしょう。(3歳6か月|男児)

この質問への回答

【執筆時】(財)児童育成協会こどもの城 小児保健部室長

井口由子

誰かが動物に石を投げている様子などを見たり、自分がなにかの拍子にしたことで動物が逃げる反応を見せると、子どもは興味本位にそういった行動を覚えてしまうことがあります。初めは単純にまねをしたりおもしろがってのことでしょう。こんなときは、石が当たるとネコやイヌも「痛い」と感じることを話しましょう。また、いっしょにいるときに動物に出会ったら、大人が近づき方を教えてあげましょう。こちらもしゃがんで腰を低くし、ネコやイヌが怖がらないようにそっと声をかけ、向こうが少し警戒心をゆるめたら少しずつ近づいて、あごの下からなでてあげるといいですね。動物のほうも、子どもはなにをするかわからないのでかなり警戒します。無理をせず様子を見ながらかかわってみましょう。大人がそうやって動物に話しかけているのを見るだけでも、子どもは動物との接し方を学びます。また、親のほうも動物が苦手という場合があります。子どもは敏感にそれを感じ取ります。その場合は無理に触ったりせず、遠まきに「ネコちゃんがいるね」と話し「じっとこっち見てるね」「寒そうだね」「気持ちよさそうだね」と、動物の立場になって動物にも感じる気持ちがあることを伝えましょう。動物愛護とは動物への共感から始まるものです。

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