洗濯や消毒でマスクは使い回せる？

ドラッグストアなどで販売されている不織布マスクは、1回の使い切りを前提にしているものがほとんどです。

不織布は、機械的あるいは熱や化学的作用により、繊維を接着させたりからみ合わせてつくられ、粒子をとらえることや通気性に優れています。一般の不織布マスクの構造は、外側の表面と内側の顔に触れる不織布、中間にフィルター機能のある不織布でつくられています。マスクの機能としては、不織布の網目で粒子などを捕集するだけでなく、中間層のフィルター不織布に帯電加工などの捕集機能を高める加工を施すなどで、不織布の機能を高めています。

使い切りを前提とする不織布マスクを、消毒や洗濯などで再利用すると、施されている加工や繊維そのものが劣化し、期待される効果が得られなくなる可能性があります。製品の使用方法を確認しましょう。また、長時間のマスク使用によりマスクの雑菌が増えます。使い捨ての不織布タイプの場合は、1日1枚が交換の目安です。呼気によりマスクが湿る、マスクからニオイを感じる場合なども目安にするとよいでしょう。

一方、布製のマスクやガーゼマスクは、消毒や洗濯をすることで使い回しが可能なものが多いようです。布製マスクは使用する生地によって取り扱い方法が異なるので、商品の表示や製造者・販売元などで確認しましょう。一般に洗濯の際は、繊維がほつれる恐れがあるので、手洗いでの押し洗いがすすめられます。