Question

家族の昼夜逆転生活で心身が休まらない

狭いアパートで、軽度認知症の母と姉との3人暮らしです。自分の部屋がないためプライベートな空間もなく、家族の生活リズムや昼夜逆転の部屋の明るさで疲れます。

私には持病があり、1人暮らしも収入的に無理な状態です。せめて生活リズムを整えるよい工夫や方法はありますか?  姉は電気やテレビすべてつけっぱなしで言っても直りません。よろしくお願いします。

女性/40代

2022/01/28

Answer

お母様とお姉様との生活リズムがまったく合わず、狭いアパートのなかでプライバシーもなく疲れ果てていらっしゃるご様子ですね。ご相談者は持病を抱えつつストレスの多い暮しをつづけているのですから、さぞ、毎日をつらいと感じておられることでしょう。


今回、生活リズムを整えるよい工夫や方法についてご相談いただきました。生活リズムの基本は、三度の食事をきちんと食べて、決まった時間に布団に入り、昼間はからだや脳を使い、身体に適度な刺激を与えることと言われています。


ご相談者が気になっているのは、お姉様のことなのですね。電気やテレビのつけっぱなしをいくら注意しても直してくれないようですが、生計はどなたを中心にして営まれているのでしょうか。もし、お姉様がご家族を支えているのであれば、ご相談者の要望を聴き入れてもらうのはむずかしいかもしれません。


一方、ご家族3人で費用を分担して生活している場合には、電気代の節約のためにも早めの消灯を心がけるようにくり返し話し合ってみてはいかがでしょうか。たとえば、夜11時には一旦すべて消して寝床に入るというルールをつくるのもよいでしょう。


お姉様の生活状況を改善できる見込みがない場合には、ご相談者でもほかのお2人とは違う生活パターンを手に入れることが求められます。ご自分の部屋がないため苦しんでおられますが、布団の位置を工夫することはいかがでしょうか。家のなかでなるべくテレビや照明器具から離れた場所を探してみましょう。


押入れやテレビの後ろ側など狭いスペースでもよいですから、ご自分専用のスペースを確保してみてください。入眠時には遮音性能のある耳栓や光を通さないアイマスクを装着してもよいと思います。スペースに多少でも余裕があれば、身の回りの物を活用してご自分の空間を区切ることもできるかもしれません。


また、持病のために収入が厳しいと書いておられますが、日常生活に支障が出るような病気や障害をお持ちの場合、社会制度を利用する方法もございます。申請が通れば、病気や障害の程度に応じて医療費が軽減されたり、ケアハウスやグループホームと呼ばれる個室のある施設などへの入居も可能になりますので、一度お住まいの役所へご相談されることも検討なさってみてください。


問題を1人で抱えず、周囲の支援をうまく利用して、少しでもつらくない生活を築いてくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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