Question

がんを発病し、手術後静養中。発病後に解雇され、つらい…

2年前にがんを宣告され、手術後自宅で静養しています。仕事は、発病後解雇されて無職です。なかなか再就職ができないので、つらい状態で気分が晴れません。

男性/50代

2022/01/28

Answer

ご相談者は病気と生活両方の不安を抱え、1人で苦しんでいらっしゃるのですね。がんの宣告を受けて以来、心が休まる日はなかったのではと、つらい気持ちをお察しいたします。


現在は自宅で静養されているとのこと。体調はいかがでしょうか? もし完治していないのであれば、治療をきちんと受けることが大事です。会社から解雇されてしまったとのことですから、収入面での不安が拭えないことでしょう。ただ、そのことで治療を中断しては、よけいに将来への見通しが立たなくなってしまいます。栄養のある食事を規則正しくとり、しっかり睡眠を確保し、落ち着いた気持ちで過ごすことが回復には重要です。


がんの症状や治療の結果、心身に影響が生じている場合には、程度に応じて手当や年金など社会的支援を受けることも可能です。経済面で苦しい場合は、お住まいの自治体の相談窓口や役所の疾病担当、所属されている健康保険の年金担当などに相談されることをおすすめします。


お仕事に関してですが、昨今の世のなかの厳しい経済状況を考えますと、ご自身の希望がすべてかなうような職を見つけることが、とてもむずかしいのではないかとお察しします。何を優先するか、ご自分のなかで順位を決めて、そのなかで条件にあったお仕事を選んでいくことが求められるのではないでしょうか? 求職活動を続けるうちにチャンスがめぐってくる場合もあると思いますので、小さくてもまず一歩を踏み出すことが大切です。


そして、どうかこのつらい状況を1人で抱えないようになさってください。苦しい気持ちをがまんしていますと、ますます苦しくなってしまいます。ご家族や友人など身近な方に、ご自身の胸の内を言葉にして伝え、外に出してみましょう。どなたかとお話しすることで、意外なヒントが得られる可能性もあります。もし誰にも相談できないようでしたら、通院先の病院にがん患者さんのための相談窓口などがあると思います。診察の際に、医師や看護師、受付担当などに尋ねてみてくださいね。


大変な病気を経験されたのですから、ご自分への負担は計り知れないほど大きいものだとお察しします。告知されたときの動揺、手術後の痛み、抗がん剤の副作用、再発への不安など数え切れないつらさがのしかかっておられるのだと思います。ただ、がんに飲み込まれないお気持ちも少しもってみてはいかがでしょうか? これまでがんばっていらしたご自分のことを十分に認め、ほめてあげてください。体調をみながら、好きなことや楽しい時間を見つけて過ごすことも忘れずにいてくださいね。どうぞお大事になさってください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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