集中力のない小学生の娘…精神的な病気？

小学校5年生の娘さんのご相談ですね。小学校に入学し、毎日楽しく学校には行かれているけれど、帰宅後になかなかやるべきことをせずゴロゴロしていて、お母様が注意してもすぐには動かないとのこと。宿題をしている様子を見ても集中力がなく、精神的な病気ではないかと心配になり、ご相談くださったのですね。

学校から帰ってきてすぐに宿題を済ませ、それから切り替えて遊ぶ、というのが親御さんからすると理想の状態かもしれませんね。娘さんはそれとは違った過ごし方をしているようですが、お母様の望むタイミングでなくとも、登校するまでには宿題を終わらせているということでしょうか？　何とか宿題をこなし、学校に行けば友だちと楽しく過ごし、トラブルもなく、先生からの指摘もないようでしたら、あまりご心配なさらなくてもよいかと思います。

親の思惑とは違っても、娘さんには娘さんなりのタイムスケジュールやタイミングといったものがあるのかもしれません。5年生であれば、自分の意思で進めたいという気持ちも強いことでしょう。注意されるとやりたくなくなり、生返事になってしまうこともあるかもしれませんね。また、学校では日々新しいことに順応していかなくてはならず、子どもどうしの人間関係などもあったりして、学校に行くだけで疲れてしまうお子さんもいます。安心できる家に帰ってきて、まず少し休息したい、ということもあるかもしれません。

まずは娘さんの様子をよく観察され、担任の先生にも学校での様子を伺ってみたりなどして、娘さん自身が困っていることはないか、確認してみてはいかがでしょう？　例えば、順序立てて物ごとを進めるのが苦手、気が散って集中することがむずかしい、などということがあれば、お母様と一緒に帰宅後のスケジュールを考えたり、宿題をする環境を整えたりすることができます。

お母様お一人で対処されるのがむずかしいと感じられるときは、ほかのご家族と一緒に対応をしたり、アドバイスをもらいながら進められるとよいでしょう。まずは小学校の担任の先生や養護教諭、スクールカウンセラーなどにご相談してみることをおすすめします。ほかにも教育相談室や子ども家庭支援センターなど、子育ての相談ができる地域の機関もありますので、必要に応じてご検討なさってくださいね。