5歳の姉が2歳の弟を叩く

２人の幼いお子さんの育児に、忙しい日々を送っていることと思います。そのようななか、長女が弟に対して、ときに乱暴な行動をとることがあり、対応に困っていらっしゃるのですね。

一般的に、上の子どもは下の子どもが産まれると、喜びと同時に不安や寂しさを感じる時期があるといわれています。それまで、自分１人で独占できていた親が、小さな弟や妹に関わる時間の方が多くなるわけですから、そういった思いを抱くのは自然なことだと思います。そのため、一時的に赤ちゃん返りのような状態になったり、弟や妹に冷たくしたりする言動がみられるのは、決して珍しいことではありません。

親からすると、こういった上の子どもの言動は、ときとしてわがままにうつり、「お姉ちゃんなのに、なぜ優しくできないのか」と悩むことも多いと思います。もちろん、弟が何も悪くないのに叩くのであれば、よくないことですので、注意をする必要がありますが、同時に、なぜそのようなことをしたのか、お姉ちゃんの気持ちを今一度、よく考えてみることも大切だと思います。

あなたはきちんとお考えになり、祖母と寝るようになってから、ということに気づけたのは、素晴らしいと思いました。今まで、よく手伝ってくれたり、姉弟で仲よく遊んだりしている、といったよい部分も書かれていましたね。おそらくあなた自身も、お姉ちゃんがあなたと一緒に寝られなくなってもがまんをして、いろいろとがんばってきたことは、十分にわかっていらっしゃるのだと思います。

ただ、育児などで忙しい状況ですと、つい今までのお姉ちゃんのがんばりを忘れてしまうこともあると思います。お姉ちゃんになったとはいえ、まだ５歳の幼い子どもですので、ときには、たくさん甘えさせてあげたり、日ごろがまんしていることやがんばっていることをほめたりしてあげてくださいね。長女の気持ちが安定することで、気になる行動も自然と減ってくるのではないかと思います。

ただ、育児というものは、これが正解という答えがないものだと思います。状況が変わらないときには、周囲の方々や専門家などにも相談し、１人で悩みを抱えないようにしてくださいね。