Question

いじめのトラウマでママ友をつくれない

小さい頃、いじめられたことがあり、またいじめられたらと思うと怖くて、友だちをつくれません。人前では平静を保っていますが、内心はどうしたらよいかわからないときがあり、結婚して子どもができてからは、子どもがいじめにあわないようにと思い、いろいろ言いすぎてしまいます。現在、ママ友もいません。小学生のときに一度だけ先生に相談した際、「いじめられる方にも問題がある」と言われ、それ以来誰にも相談できませんでした。いじめのトラウマから抜け出し、友だちをつくるにはどうしたらよいですか?

女性/40代

2022/01/28

Answer

過去に、つらい経験をしてきたのですね。先生に相談するのは、とても勇気がいることだったと思いますが、望むような対応ではなかった様子で、より傷つき、落胆したことだろうと胸が痛みました。お子さんのためにも、トラウマから抜け出して友だちをつくりたいと前を向いたことは、とても素晴らしいと思います。


「いじめのトラウマ」とは、いじめられていたときのつらい気持ちがよみがえってきたり、再び同じようなことが起こったらどうしようと恐怖を感じたりする、ということかと思います。こういった気持ちをゼロにするのは、すぐにはむずかしいかもしれません。しかし、過去のいじめに対する捉え方を変えることで、心に変化が生まれる可能性があります。


あなたが受けたいじめの内容はわかりかねますが、どんな行為にせよ、人を傷つけるような嫌がらせをするのは、当然のことながら、いじめる方に問題があります。先生の言葉によって、あなたが少しでも自分を責める気持ちがあるのなら、そう思わないようにし、いじめた方が悪かったと考えてみてください。


そして、あなたはその後、ご主人と信頼関係を築き、今は結婚してご自身の家庭をつくって、子どもも育てているのですよね。それは、とても立派なことだと思います。当時のつらい気持ちは消えなくても、今は家庭を築き、家族がいる自分に目を向けることで、少しずつ前向きな気持ちになれるのではないでしょうか?


ただ、友だちをつくろうとすると、やはり恐怖心がわいてくることもあるかもしれませんね。そこでまずは、あなたにとって「友だち」とはどのような存在なのか、どんな関係性を望んでいるのかを、考えてみてはいかがでしょうか?



一般的に、同じ時間を共有することが多い学生時代などは、友だちとの関係性はかなり親密なものになる傾向があります。同じような趣味や思考をもち、何でも話し合える友だちがいた人も多いことでしょう。しかし、40代以降に友だちを新たにつくろうとする場合には、少し考え方を変えた方がよいかもしれません。


大人になってからの友人関係は、家庭、仕事など、お互いの大切なものや、やるべきことを尊重しながら、適度な距離感をもってつきあうことが必要になると思います。そういう意味では、最初から「友だちをつくろう」と気負わずに、まずは話しやすい人と世間話をしてみる、という程度でよいのではないでしょうか?


友だちは、つくろうとしてできるものでなく、いろいろな人と話をするなかで、気の合う人や共通点がある人と徐々に親しくなり、結果的に友だちになるものだと思います。あまり友だちという言葉に捉われずに、話せそうな人と話してみるというところから、始めてみてはいかがでしょうか?


あなたが過去のトラウマと折り合いをつけ、いきいきとした毎日を送れるように願っています。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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