Question

公共空間や人混みで緊張し、生活に支障

数年前から公共の乗り物に乗ったり、美容室や歯科に行こうと考えただけで、動悸や冷や汗、気分が悪くなるなど、極度の緊張があります。最近では病院も緊張して動悸がします。自動車に乗っているときのトンネル内や渋滞も同じような症状が出ます。人混みや狭いところ、映画館も苦手で、日常生活に少し支障が出ています。逃げ場がないと思うと不安になります。心療内科の受診を考えていますが、それも緊張して…。

女性/40代

2022/01/28

Answer

逃げ場がないような状況や場所にいるときに緊張を感じ、いろいろな症状が出てしまうのですね。数年前から続いているとのことですので、つらい状態をがまんしてきたのではと胸が痛みました。


具体的に何年前からなのかはわかりかねるのですが、このような症状が出るきっかけのようなものは何かあったのでしょうか? 例えば、症状が出始めた頃、ストレスや疲れがたまっていたなど、思い当たることがないか、当時の生活状況をふり返ってみてください。もし、原因となるようなストレスなどがあった場合、今の生活でそれらのストレスは、取り除かれているでしょうか? ご自身の生活環境を、今一度見直してみることも大切かと思います。


ただ、こういった症状が数年以上続いている状況を考えますと、原因がわかったとしても、ご自分だけで気持ちをコントロールするのはむずかしいかもしれません。その場合は、やはり心療内科や精神科など専門の医療機関を受診されたほうがよいでしょう。


ご自身も受診を考えているけれども、緊張してしまうとのことですが、少し考え方を変えてみてはいかがでしょうか? 文面から、あなたは逃げ場のないところで具合が悪くなったり、何か悪いことが起こったりしたらどうしよう、などと思ってしまうのですよね? そうであれば、病院という場所はある意味、一番安全な場所ともいえると思います。


万が一、体調が悪くなっても医療スタッフがいますし、災害などが起きた場合でも病院ではそういったときの訓練をしていると思います。何も起こらないでほしいと願うと、よけいに緊張してしまうかもしれませんので、何か起こっても大丈夫、と少し開き直ってみるのも1つだと思います。


日常生活にも支障が出ているようなら、ぜひ勇気を出して、受診をしてみてくださいね。医師と一緒に対応を考えていくことで、より自分にあった克服方法を見つけることができると思います。改善にはある程度の時間がかかる場合もありますが、焦らずに、少しずつ緊張や不安を和らげていくことが大切かと思います。


あなたの症状が改善し、気持ちよく毎日を過ごせることをお祈りしています。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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