ストレス？　睡眠中に怒りで目が覚める

睡眠中に、気分や行動の変化があるのですね。無意識のときに起こるのであれば、対応することもむずかしいと思いますので、お困りでらっしゃることでしょう。

こういった症状はいつ頃からみられるようになったのでしょうか？　もし以前はなかったのに、急に表れるようになったなら、何かきっかけになるようなできごとや、大きな環境の変化などはなかったか、ご自身の生活をふり返ってみることも大切です。文面にあるように、ストレスや疲れの蓄積から、睡眠が浅くなり、途中で目が覚めやすくなるということもあります。怒りのような感情も、特定の誰かに向けられたものというより、発散できていないストレスの表れ、とも考えられます。

もし原因がストレスなどにあった場合には、それを少しでも和らげる方法を考えていきましょう。ストレスのなかには、自分ではっきりと認識できるものと、無意識のうちに蓄積してしまうものとがあると思います。とくに後者の場合には、知らず知らずの間に、ストレスが大きくなってしまうこともありますので、やっかいです。睡眠や食欲など、日常生活に影響が出るようになってから、初めて気づくということもあります。

そうならないためには、日頃から意識して、休息やリフレッシュする時間をとることが大切です。ストレス解消というと、まとまった休みをとって旅行にでかけるなど、大きく環境を変えたり、気分転換したりするというイメージがあるかもしれません。こういったことを日常的にとり入れるのはなかなかむずかしいですよね。しかし、そういったこと以外でも、短い時間でよいので、自分がホッとできたり、安らげる時間をもつなど、日々の生活を工夫することで対処することはできると思います。ぜひ試してみてくださいね。

ただ、こういった症状は、何らかの睡眠障害が原因となっている場合もあります。病気の症状として表れているときには、ご自身の努力だけで改善するのには限界があります。症状が長引く場合、睡眠外来などの専門医を受診してくださいね。また、心理的な原因が考えられる場合には、心療内科などで相談するのもよいと思います。

睡眠が十分にとれない状態が続きますと、日中の活動にも影響を与えますので、つらいときには、専門医と一緒に対応を考えていくことをおすすめします。

一日も早く、あなたのつらい症状が改善されますことを願っています。