心の病気だが今までになくやる気が起きない

心の病気を抱えておられ、気力の低下など、気持ちの変化を感じていらっしゃるのですね。仕事への意欲もなくなっているご様子で、さぞかしつらい状況ではないかと思います。

おそらく現在も通院治療されている最中だと推察しますが、主治医の先生には、やる気が出ず、仕事にも行きたくない気持ちがあり、困っていることを相談されていますか？　病気の治療中である場合、今までとは違った変化があった際には、必ず主治医に伝え、指示を仰ぐことがとても大切です。患者さんのなかには、日常生活のささいな変化などは相談しにくいと感じ、伝えない方もいらっしゃいますが、自己判断で対応しようとすると、より状態が悪化してしまう可能性があります。小さな変化であっても、まずは主治医に相談し、どうすればよいかを一緒に考えていくことをおすすめします。

そのうえで一般的に、やる気が起きなかったり、前向きになれなかったりするときの気持ちのもち方について、考えてみましょう。誰しも、いつも楽しい気分でいきいきと過ごせるわけではありませんので、ときとして落ち込んだり、意欲が出なかったり、という時期もあると思います。人はどうしても、それを悪く捉え、抜け出そうとがんばりすぎてしまうこともありますよね。

しかし、意欲が湧いてこないというのは、少し疲れやストレスなどがたまっていて、休息が必要という心やからだからのサインである場合があります。そのようなときに無理をしてしまうと、かえって回復が遅れてしまうこともあります。

気力がないときには、それを次にまたがんばるための充電期間や休息期間と考え、なるべくゆったりと過ごすように心がけるのも１つの方法かと思います。あなたの場合、好きな趣味をしているときは楽しめるとのこと。これはとても素晴らしいことですよね。終わった後まで楽しい気分がつづかないと思うとつらいですが、少し考え方を変えてみてはいかがでしょう？

趣味をもっていること、その趣味をやろうという気力をもてたこと、そして一時でも楽しい気分になれたこと、これらはすべてよいことですよね。できていない部分よりも、少しでも今できていることに意識して目を向けると、気分も違ってくると思います。

ただ、前述したように、病気の症状である場合には、ご自分の努力だけでは改善がむずかしいと思いますので、１人で悩まずに、主治医に現状をしっかりと伝え、相談してくださいね。

あなたの状態がよい方向に向かわれることを、心から願っています。