Question

ストレスに弱い私に自己啓発本は逆効果?

数年前に人間関係のストレスなどで体調を崩し、長年勤めていた会社を退職しました。現在も精神科クリニックに通院していますが、人と深く関わるのがつらくて、半年から1年ぐらいで転職しています。書店でタイトルに惹かれると、ときどき自己啓発本を買います。内容が自分に当てはまることが多く、書かれている対処法はもっともで、「こういうふうに生きられたら、もう少し楽なのに」と思う半面、変わることの難しさを思い、読んでいて泣いてしまいます。このような精神状態の人が自己啓発本を読むのは、かえって悪影響なのでしょうか?

女性/40代

2022/01/28

Answer

自己啓発本に惹かれるのは、自分のなかの何かを変えたいという思いの表れであるように思いました。それはあなたが自分と真摯に向き合い、前向きに生きていこうとしている証ではないでしょうか。本を読むこと自体は決して悪いことではなく、そこから学んだり気付いたりすることも多いでしょう。しかし、読むことによってつらくなってしまうのは、苦しいですね。


自己啓発本を読んだとき、あなたと同じように、「実際には本の通りにするのはむずかしい」と感じる人は多いのではないでしょうか。人の性格や考え方は一朝一夕に変えられるものではないので、変わるためには時間をかけて根気強く取り組む必要があります。ですから、「変わるのがむずかしい」と感じるのは当然であって、実践できなかったとしても落ち込むことはありません。


また、本にあるような対処法は、幅広い読者に向けて書かれているため、必ずしもあなた個人に当てはまるものばかりではないはずです。「もっともだ」と感じられる対処法であっても、あなた自身の性格や心身の状態、置かれている環境によっては、実践がむずかしい場合もあるので、「こういう考え方もあるんだな」と参考にする程度にとどめたほうがよいかもしれません。


一般的に、自己啓発本は、自分の成長や能力向上などを目指した内容が多いので、読み手の側にもある程度のエネルギーが必要になると思います。これまでの自分をふり返ったり、見つめ直したりするなかで、つらい記憶や感情がよみがえってくるときもあるでしょう。そういう作業のなかでかえって苦しくなるようならば、いったん自己啓発本から離れてみてはいかがでしょうか。


そのようなときは、成長や向上、変化などに捉われずに、自分が楽しい、面白い、心地よいと感じられることをするのも1つの策です。本であれば、好きな作家の小説でもよいですし、新しい趣味やリラックスできる手段を見つけるのもよいでしょう。そういったもののなかから、自分が変わるきっかけを見つけられることもあります。


また、つらい気持ちがあることや、自己啓発本を読んでいることについて、主治医に相談していますか? 変わりたいという気持ちがある場合、状態によっては、カウンセリングなどを利用して、あなたに合った対処法をカウンセラーとともに考えていくという方法もあります。興味があるようなら、ぜひ主治医に相談してみてくださいね。


転職しながらも仕事を続けているあなたは、あなたのできる範囲で人との関わりを保てているのだと思います。また、転職活動をすること、新しい就職先が見つかること自体も、とても大変で、すごいことですよね。そういった、今、自分ができていることにも目を向けて、あまり自分を責めず、ときには自分をほめてあげてくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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