彼や周囲との関係がうまくいかず体調不良に

身近な方との日々のコミュニケーションのなかで、不安やストレスを感じているのですね。しばしば体調も崩してしまうほどであれば、日常生活にも支障が出ていることでしょう。あなたの悩みを整理しながら、対応策について一緒に考えていきましょう。

あなたが、対人関係でストレスを感じたり、体調を壊したりするようになったのはいつ頃からなのでしょうか？　現在の仕事の忙しさが、あなたの心身に何らかの影響を与えている可能性はないか、気になりました。仕事による疲労やストレスが蓄積すると、本来の自分らしさを失ったり、気持ちが不安定になることもあります。もし、仕事の忙しさと比例して、不安定さや体調不良が出ている場合、適度に有給休暇などを取って心身を休めたり、リフレッシュしたりする時間をもつことが大切です。

また、恋人との関係についてですが、誰しも相手にとって大事な人になりたい、うまく気持ちを伝えたいと願うものですが、恋人とは育った環境も性格や考え方なども異なる他人どうしなので、初めから何でもわかり合っているわけではないはずです。一緒に過ごす時間のなかでお互いへの理解を深め、少しずつ絆を作っていくものではないかと思います。大事な人となるために何をするかではなく、時間をかけて関係を築いていくなかで、結果的に大事な人になっていくのではないでしょうか。

気持ちの伝え方については、相手の性格やその時の状況により望ましい方法は異なってくると思いますが、一般的には、「私は～と感じている」というように、「私」を主語にして伝えると、相手に受け入れられやすいと言われています。逆に、「あなたは～だ」などと「あなた」を主語にすると、相手は責められているように感じてうまく伝わらないことが多いようです。

ただ、相手の都合を考えずに一方的に連絡をしてしまうことは、少しずつ変えていけるとよいかもしれません。あなた自身、それによってかえって不安になるのはつらいことでしょう。どんなに一生懸命に相手に働きかけたとしても、相手にそれを受け止める心の余裕がなければ、思いが届かないこともあります。一呼吸置いて、今相手がどういう状況なのか、これを伝えたらどう思うか、などを考える時間をもてるとよいですね。

また、１人で過ごす時間も楽しんではいかがでしょうか？　１人でできる趣味などを見つけたり、本を読む、音楽を聴くなど、リラックスできることでもよいでしょう。誰かと話したい、気分を変えたいとき、その対象が恋人だけですと、恋人の都合が悪いときにはほかに方法がなくなってしまいますし、状況によっては恋人が負担を感じる可能性も。そういった意味でも、１人で過ごす時間を楽しみ、「１人で過ごすのも悪くない」と思えたりすることが大切です。

ただ、自分だけでは気持ちや体調をうまくコントロールできず、日常生活や仕事、人間関係への支障が続いたり、さらに悪化したりするときには、心療内科やメンタルクリニックなどを受診し、専門医と一緒によい方法を探っていってくださいね。