Question

過去のトラウマから外食ができない

昨年末に外食をした際、直後に気分が悪くなってしまい、吐き気や下痢などの症状が出ました。食べた物が傷んでいたわけではなく、医師いわくおなかにくる風邪や胃腸炎かもしれないとのことでした。それらの症状はほとんど治りましたが、それ以来トラウマで外食ができなくなってしまいました。また気持ち悪くなるかもしれないと思うと怖いし、食欲もなくなります(家などでは食べられるし、食欲も出ます)。心療内科などに行った方がよいですか? それとも時間がたてば、また外食ができるようになりますか?

女性/40代

2022/01/28

Answer

あるできごとがきっかけとなり、今までまったく問題なくできていた行動に、不安や恐怖を感じるようになることは誰にでも起こり得ることだと思います。ご相談者のように、外食時に嫌な経験をしたことで外食ができなくなる、というのも決して珍しい症状ではありません。ただ、こういった状態が長引くと、外食に対するハードルが徐々に高くなり、ますます不安になるという悪循環に陥ってしまうこともありますので、よい方法を一緒に考えていきましょう。


気分が悪くなった原因としては、かぜや胃腸炎などが考えられ、胃腸の症状も治まっているとのこと。体調不良により一時的に胃腸の症状が出ることはよくありますよね。このような場合、一般的には時間の経過とともに、少しずつ不安や恐怖心が和らいでいき、自然にまた外食ができるようになることが多いと思います。


しかし、もし数カ月間以上もこうした状態が続いていて、日常生活にも支障が出ているような場合は、心療内科などの医療機関を受診し、相談してみるのも1つの方法です。症状の程度によっては、不安を和らげる薬などを処方してもらうことで、状態が改善する場合もあります。


ご自身でできることとしては、無理のないところから少しずつ試してみるという方法もあると思います。例えば、近所のカフェでお茶を飲んでみる、飲食可能な公園などで、持参した好きな食べ物を食べてみる、など少しずつ外で飲食してみるのはいかがでしょう? 少量でもおいしく食べられたという経験を積み重ねることで、外食の楽しさを思い出せるかもしれません。


今のあなたは「外食時に気持ちが悪くなる」ということを必要以上に大きく捉えすぎてしまっている状態といえると思います。視点を変えて、そうなる可能性は高くはない、もし体調が悪くなったら休ませてもらえばよい、というように、少し開き直った考え方をしてみると気持ちが楽になることもあります。


今すぐに外食しなければならない状況ではないなら、まずは家での食事を十分に楽しんでみるのもよいかもしれません。家でおいしく食事ができ、気持ちが悪くなることもなければ、外食時の不安も少し和らぐのではないでしょうか。焦らずに少しずつ改善していけるとよいですね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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