Question

離婚後、心身が不安定になり動悸や不安感

離婚して7カ月が過ぎましたが、後悔したり、これでいいんだと思ったりと、心とからだが不安定で、薬を飲んでいます。元夫に会いたくなったりもします。不安だから会いたくなるのでしょうか?  急に不安感、孤独感、動悸などいろいろ症状があります。離婚すると皆さん、そんな感じなのでしょうか?

女性/40代

2022/01/28

Answer

離婚は人生における大きなストレスの1つです。就職や結婚、病気やけがなど私たちが経験するライフイベントにはさまざまなものがありますが、そのなかでも、会社の倒産や配偶者の死などに並んでストレス値が高いできごとです。


それだけ心へのダメージが大きいと言えます。たとえ納得して選んだ道であっても、パートナーがいない生活のなかで、失って初めて気付くこともあるでしょう。ふとパートナーとの暮らしを懐かしんだり、1人で生きることへの不安や孤独感を感じたりするのは無理もないことだと思います。


人が大きなストレスを体験したとき、それを整理し乗り越えていくためには、それ相応の時間が必要です。人によって差はあるものの、私たちの心には回復力や柔軟さが備わっています。心に受けたダメージやつらい記憶から、時間とともに徐々に立ち直っていく、そのような力をレジリエンシーと言います。


立ち直るために必要な時間は、数カ月という人もいれば、年単位必要な人もいることでしょう。しかし、心の回復力を信じて一歩一歩、もとの力を取り戻していっていただきたいと思います。


今は人生の転機とも言える大きな決断をしたばかりですから、気持ちが揺れるのも致し方ないことです。しばらくはご自分をねぎらいつつ、まずは現実の生活やお仕事など「今やるべきこと」に目を向け、取り組んでいってはどうでしょうか? また、ご自分の今後の新しい生活に希望や見通しがつくことで、現在の不安も少しずつ解消されていくかもしれません。


離婚という体験をご自分の心のなかで整理できるまで、できるだけ健康に過ごすことも忘れないでくださいね。離婚に至るまでにも多くの悩みや葛藤があったことでしょう。離婚後には生活環境にも大きな変化があったのではないでしょうか。


ストレス要因が重なると、心身に不調が表れることは珍しいことではありません。疲れがとれない、いつもはできることがおっくうなどというときは、早めに身体を休め、睡眠、食事をしっかりとることを心がけてください。


しかし、睡眠や食事が思うようにとれなかったり、気持ちの浮き沈みが大きいなど、症状によって日常生活に支障が出るような状態が2週間以上つづくような場合は、心療内科やメンタルクリニックなどを受診し、専門家に相談することをおすすめします。現在、すでに薬を服用されているご様子ですので、専門医へのご相談のタイミングを頭の片隅に置いていただければと思います。


また、ストレスは1人で抱え込まず、ときにはご友人やご両親など心を許せる人に弱音を聞いてもうことも必要かと思います。がんばりすぎず焦らず、一歩一歩、新しい未来に向かって歩んでいかれることをお祈りしています。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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