１人だと不安が押し寄せて、不眠に

ここ１カ月ほど、１人でいると不安が押し寄せてくるようになってしまい、睡眠や食事にも影響が出ているのですね。夜眠れないうえに、10㎏も体重が落ちてしまったとのこと、こころのつらさだけでなく、身体的にも非常につらい状態で、限界を感じられたとしても無理のないことと思います。

今のご様子では、考えをまとめて具体的に行動を進めていくこともむずかしいように思われます。このように生活や体調にも影響が出ているような場合には、お１人でどうにかしようとがんばりすぎず、医療など適切なサポートを得るようになさってください。まずは、かかりつけの医師や心療内科、メンタルクリニックなどで、睡眠や食事と不安感について、ご相談されることをおすすめいたします。

心身の調子が回復することで、自然と不安感も収まってくることも考えられますが、なお不安感が強くつづく場合は、対処していく必要がありますね。今回の変化には、何かきっかけがあったのでしょうか。不安のなかには、例えばお仕事について、プライベートの人間関係についてなど、対象となるものが明確な不安もありますし、とくにこれといって悩みごとはないけれど、何となく不安になるといったこともあるでしょう。

漠然と何となく不安になっていることについては、何に不安を感じていて、その不安が現実になる可能性はどのくらいあるのか、どうすればその不安は解消できるのかと具体的に考えてみるのも1つです。そうすることで少しきっかけが見えたり、具体的に考えることができ、漠然とした大きな不安から逃れられることがあります。

不安のタネや心配ごとのテーマが明確になったら、どうなればよいかを思い描き、そこへ向けて改善していけるよう、１つずつ工夫を積み重ねていけるとよいですね。ご自身の工夫や努力で改善できる場合もあると思いますし、むずかしい場合は、周囲の方々のサポートを得ながら進めていくのがよいでしょう。

１人で考えるのがむずかしいときには、ご家族やご友人など身近な頼れる方に相談しながら進めること、医師やカウンセラーなどの専門家に話をしながら考えをまとめていくことも有効です。不安を感じること自体は悪いことではありませんから、上手く不安と付き合っていけるとよいですね。