Question

遅刻をくり返すのは意思が弱いせい?

遅刻癖を治したいです。仕事が不規則で昼夜逆転気味になるのか、布団に入ってもなかなか眠れず、気づくと3時、4時になっていることも多々あります。結局朝に起きられず、遅刻したりギリギリでの出勤になります。夜勤前の仮眠の際も、気づくと寝過ごしてしまいます。同僚に迷惑をかけているのは理解していますが、治らない遅刻癖に落ち込み、やる気がなくなり、また遅刻するという負のスパイラルに…。これは自分の意思が弱いからでしょうか? どうすれば意思を強くもつようになれるのでしょうか?

女性/30代

2022/01/28

Answer

起きるべき時刻に起きられるかどうかというのは、意思の強弱という側面もあるとは思いますが、それ以前に睡眠状況の影響を大きく受けると思われます。ご相談者の場合、寝つくのが遅く、十分な睡眠時間が取れていないことに加え、夜勤等で生活リズムが乱れていることで、決まった時刻に起床することが難しくなっているように思われます。このような場合、意思の問題を考えるより、まずは睡眠状況の改善するほうがよいでしょう。


まず、入眠には薬の力を借りるのも1つの方法です。かかりつけの内科等に相談することができますし、心療内科や精神科、睡眠外来などを受診するのもよいでしょう。寝つきがよくなり、しっかり睡眠時間を取ることで、起床しやすくなるのではないでしょうか。


それでも起きられないという場合には、ほかの要因も考える必要があります。規則的な生活を送っていたときは、時間通りに起床ができていましたか。もし、不規則な生活になってからの問題であれば、夜勤などの勤務体制が心身の負担となっていることが考えられます。仕事によっては致し方ない状況もあるかとは思いますが、状態が改善しない場合は、勤務体制について職場に相談した方がよい場合もあります。職場側も遅刻が続くよりは、あなたが心身ともに健康な状態で仕事ができたほうがよいでしょう。


以前から起きられず、遅刻しがちであるなら、仰るように、意思の問題や体質的な問題もあるかもしれません。根本的な解決のためには、時間をかけてそれらの問題に取り組むことが必要ですが、社会人としては日々遅刻しないように対処しなければなりません。その場合、対症療法的にはなりますが、何とか決められた時刻に起きられるようアラームなどを工夫してみるのも1つの方法です。


最近では音だけでなく、振動や光を利用したものなど、さまざまなタイプのアラームが市販されています。自分が気づきやすいアラームを探したり、複数のアラームを組み合わせるなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか。


目が覚めたら、次は布団のなかでからだを動かしたり、上半身だけ起き上がってみるなど、段階を踏んでいく方法もあります。毎日くり返すことで、少しずつ習慣化され、起きられるようになる可能性もあると思います。ご自身の努力だけでは改善が難しいときは、専門医等に相談しながら、対応を考えていくようにしてくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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