Question

立つと足の土ふまずが痛む

立った時、足の裏の土ふまずが痛くなり、歩くのがつらいです。立ち仕事で重いものを運ぶため、かなりつらく感じます。

女性/50代

2022/01/28

Answer

立ったときや歩くときに土ふまずが痛むとのこと。仕事でも足に負担のかかる姿勢や作業があり、つらいご様子ですね。

ご相談の症状からさまざまなことが考えられ、病気を特定してお答えすることは難しいのですが、足の裏の痛みと関わりの深い「足底腱膜炎」についてご紹介し、その対処法を考えてみたいと思います。


かかと部分から指まで、足にはたくさんの骨が複雑に組み合わされ、骨と骨は靭帯などの結合組織でつながっています。自身の体重を支えるため、足底は縦横のアーチを形成し、筋肉や腱がこれらを補強しています。

足の裏には、かかとの骨から足の指の根元をつなぐ足底腱膜という長い腱があります。足底腱膜とかかとの付着部分は、腱膜を引っ張る力とかかとの着地時の過重により、通常でも強い負荷がかかっています。長時間の立ち仕事や歩行、ランニングなどのスポーツによっていっそう負荷がかかり、痛みを起こすおもな原因になります。足に合わない靴や体重増加なども痛みの要因になる場合もあります。


足底腱膜炎はくり返し負荷がかかることで、足底腱膜とかかとの骨の付着部に小さな傷や変化が発生し、腱や靭帯の付着部に炎症が起こっている状態です。進行すると足底腱膜とかかとの骨の付着部が石灰化・骨化し、骨の棘(とげ)がX線の画像で確認されることもあります。


おもな症状は、腱膜が引っ張られることにより起こる痛みです。長時間の立位や歩行でかかとの内側の前方に痛みが出ます。50代前後の女性に多く、起床後の1歩目に痛みを感じ、歩いているうちに痛みは軽快しますが、歩行などで疲労する夕方頃に再び痛みが出てきます。


足底腱膜炎は、整形外科医が問診や診察などで診断します。似た症状であっても異なる病気の場合もあるため、整形外科医から診断を受けたうえで対策を行うのが安全です。


治療は、アキレス腱のストレッチや足裏に均等に圧力がかかるよう工夫されたインソール(靴の中敷き)の使用などの理学療法のほか、痛みを和らげる薬物療法を行います。

ストレッチは片足ずつ行います。片手でかかとを下から支えるように持ち、反対の手で足指を持って、反らせるようにして足裏を伸ばします。10回1セットで1日3セット以上を目安に行いましょう。


おもな薬物療法は、患部に塗る外用薬や、内服の消炎鎮痛剤の使用です。痛みが非常に強い場合、ステロイドの局所注射を行うこともありますが、副作用のリスクもあるので慎重に使用します。

重症の場合や経過が長い患者さんには、足底腱膜の付着部を切り離す手術や、かかとの骨の棘を切除して痛みを和らげる治療を行います。難しくない手術で痛みを和らげる効果は高いのですが、通常は入院治療が必要で、歩行可能になるまでに1ヵ月ほどかかるようです。


ご相談者様の症状が足底腱膜炎かどうかわかりませんが、症状が続く場合は整形外科医の診断を受け、必要に応じて症状を和らげる治療を受けてみてはいかがでしょうか。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
この回答はいかがでしたか?
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。