ふとしたときに目の上がピクピクする
目の上がピクピクします。忙しい時は気がつきませんが、夕方や夜など、落ち着いたときに自覚することがあります。痛みはまったくありません。
男性/60代
2022/01/28
目の上がピクピクする症状を、夕方や夜などの落ち着いた時間に自覚するのですね。忙しいときは気づかないこともあるとのことですが、今回の症状について、考えられることや対処方法について考えてみましょう。
顔面の筋肉は自分の意思で動かせますが、目を取り囲むように輪状に走る眼輪筋は、顔面神経が支配しています。まぶたがピクピクするのは、目の周囲にある眼輪筋がけいれんした状態で、心身が疲れたときなどに一時的にみられる場合もあります。病気ではない一過性の症状の可能性もありますが、片側顔面けいれんなどの病気による症状の場合もあります。
片側顔面けいれんは、顔の半分が自分の意思とは関係なくけいれんするもので、通常、目の周囲から始まり、徐々に口元へと広がりますが、初期の症状は、疲労などによる一過性のまぶたのけいれん症状との区別は困難です。片側顔面けいれんは、おもに血管による顔面神経の圧迫による病気です。はじめは緊張したときなど、時折ある程度ですが、やがてけいれんや筋肉が勝手に動く症状がほおや口もと、片側の顔全体に広がることもあり、けいれんする時間も徐々に長くなり、やがて一日中起こるなど悪化する場合もあります。
そのほか、眼瞼(がんけん)けいれんという病気もありますが、おもな症状は、まばたきの制御異常(目の開け閉めのスイッチに問題が生じた状態)です。不要なまばたきが増える、目が開けにくい、両目や片目が自然に閉じる、まぶしい、目の乾き、目の周囲が勝手に動くなどのさまざまな症状がみられ、午前中に症状がある傾向があります。また、ドライアイと似た症状があるので、間違えられることが多いのですが、ドライアイの治療をしても改善しません。
疲労による一時的な眼輪筋のけいれんが最もよくみられる原因ですが、今後の症状の経過や広がり、ほかの症状の出現などを注意深く観察していただく必要があるでしょう。片側顔面けいれんの場合は、頬や口もとなど片側の顔面への症状の広がりを、眼瞼けいれんは、瞼の開閉に支障をきたす症状やドライアイのような目の症状など、ほかの症状にも注意しましょう。もし、症状の変化が見られたら、1~2週間以内に、片側顔面けいれんの症状が中心の時は神経内科を、眼瞼けいれんの症状がおもな場合はお近くの眼科を受診され、症状をご相談ください。お近くに神経内科がないなど、初診から神経内科を受診することが難しいときは、かかりつけ内科や最寄りの内科を受診してもよいでしょう。
ご相談者様の症状が1日も早く軽快されますよう願っています。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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