映画館で強い光を観ると気持ちが悪くなる

以前、映画館で少し光が強い(パシャパシャっとフラッシュがついたような)映像を観て気持ちが悪くなり、吐いてしまったことがあります。それがトラウマになり、以来映画館へは行っていませんでした。リベンジで昨年、何度か映画館に行きましたが、やはり気持ちが悪くなりました。刺激の強い映像ではなくても同じです。原因はなんでしょうか?
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
映画館で映画をご覧になると、気分が悪くなるなどの体調不良が現れるのですね。
映画館では、ふだんの生活ではあまり体験しないような刺激(映像や音)を受けます。
以前、テレビである特定のアニメをご覧になったお子様が、次々に体調を悪くし、救急車で搬送されたという事件があったことをご存知でしょうか。
子どもたちが体調を悪くした原因は、暗い部屋でテレビの画面から流れるさまざまな光が、目で見た情報を脳へ伝えるための神経系を刺激して現れた症状だと考えられています。
ご相談者に器質的な眼の問題(病気)がなく、映画館という特定の条件でのみ現れる症状でしたら、暗い館内で大きなスクリーンから映し出される“光”刺激によって、神経系が過敏に反応して現れた症状かもしれません。
器質的な眼の病気では、このように特定の条件下のみで症状が現れるということはあまりありません。
しかし、映画館で鑑賞するたびに症状が現れるようでしたら、一度は眼科を受診され、器質的な眼の病気(問題)がないかを確認しておいたほうよいでしょう。
受診の際は、一般の近医眼科では神経系を確認するための検査設備が不十分であるため、神経系の専門科である脳神経外科があり、さまざまな検査機器が充実している総合病院の眼科を受診されることをおすすめします。
器質的な眼の病気(問題)がない場合には、体質的に光刺激に敏感であると考え、症状を予防するためには、暗い室内での映像の鑑賞(映画館での鑑賞)を控えたほうが無難でしょう。


みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。