母子免疫の持続期間
母子免疫は、生まれてから何カ月くらいまで効果がありますか。
女性/20代
2022/01/28
赤ちゃんは胎盤を経由して、母体から免疫グロブリンと呼ばれるたんぱく質(抗体)を引き継ぎます。受動免疫(母子免疫)と呼ばれるもので、生後6カ月くらいまで効果を発揮し、赤ちゃんが自分で十分な量の抗体をつくれるようになるまで、病原微生物による感染を防ぐ役割を果たします。
免疫グロブリンは構造の違いにより、5種類(IgG、IgA、IgM、IgE、IgD)が存在します。血液中にはIgG(70~75%)、IgA(15~20%)、IgM(約10%)の順で多く含まれ、IgEとIgDはごく微量しか存在しません。
【IgG】
母体由来のIgGは出生時に最も多く存在し、2~4カ月で最低値に達します。その後、自分でつくるIgGが増加し、5~10歳で成人のレベルに達します。
【IgA】
分娩後、数日の間の母乳を初乳といいますが、初乳に多く含まれているのがIgAです。赤ちゃんが初乳を飲むと、腸管の表面がIgAで覆われて病原体の侵入から守る働きをします。自分でつくるIgAは、5~10歳で成人のレベルに達します。
【IgM】
人体が細菌やウイルスに感染したときに、最初につくられる抗体です。出生直後から徐々に増加し、5~10歳で成人のレベルに達します。
【IgE】
IgEはアレルギー反応に関係する抗体で、出生直後から増加します。7~8歳、あるいはそれ以降に成人のレベルに達します。
【IgD】
IgDの役割は、現在までよくわかっていません。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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