妊娠中の体重増加量の目安

妊娠期や授乳期は、母子の健康確保のために、適切な食生活をすることがとても大切です。

妊娠期の適切な体重増加量については、やせている人や肥満の人など、妊婦一人ひとりの体格に配慮する必要があります。

厚生労働省は、2006年2月に「妊産婦のための食生活指針」を作成し、やせた人、肥満の人など体格別に妊娠中の体重増加の目安を示しました。その後、15年が経過2021年3月に指針の改訂を行いました。下記の情報は改定後のものです。

妊娠中の体重増加量の目安

　・BMI18.5未満の低体重（やせ）の人……妊娠全期間を通して12～15kg

　・BMI 18.5以上25.0未満のふつうの人……妊娠全期間を通して10～13kg

　・BMI 25.0以上30未満の肥満（1度）の人……7～10kg

　・BMI 30以上の肥満（2度以上）の人……個別対応（上限5kgまでが目安）

産婦人科診療ガイドラインでは「増加量を厳格に指導する根拠は必ずしも十分ではないと認識し、個人差を考慮したゆるやかな指導を心がける」としています。