頸動脈狭窄症とは狭窄症の治療
頸動脈の動脈硬化が原因で頸動脈狭窄症を起こして、このままだと脳梗塞につながる恐れがあるといわれました。今のところ何の症状もありませんが、頸動脈狭窄症の治療にはどのようなものがありますか。

男性/40代
2021/12/21
頸動脈狭窄症の治療には、内科的治療と外科的治療があります。
内科的治療では、高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの動脈硬化を進める原因となる病気のコントロールや、狭窄している部分に血栓(血の塊)ができるのを予防するための内服薬(血液を固まりにくくする抗血小板薬)があります。
外科的治療には、狭くなった部分を広げて血液の流れをよくする外科手術(頸動脈内膜剥離術:CEA)と、血管内治療(頸動脈ステント留置術:CAS)とがあります。
脳卒中治療ガイドラインによると、頸動脈内膜剥離術(CEA)は、60%以上の無症候性頸動脈狭窄の場合に、最良の内科的治療に加えて、手術及び術後の管理に精通した医師及び施設で行うことが推奨されています。
また、80%以上の無症候性頸動脈狭窄で、頸動脈内膜剥離術(CEA)のハイリスク患者にあたる場合は、最良の内科的治療に加えて、血管内治療(頸動脈ステント留置術:CAS)を行うことも選択肢となるとされています。
頸動脈内膜剥離術(CEA)のハイリスク患者とは、同ガイドライン内では以下のようになっています。
■心臓疾患(うっ血性心不全、冠動脈疾患、開胸手術が必要、など)
■重篤な呼吸器疾患
■対側頸動脈閉塞
■対側喉頭神経麻痺
■頸部直達手術、または頸部放射線治療の既往
■CEA再狭窄例
■80歳以上
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム


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