声帯ポリープになったが手術は必要か

2021/12/21
声帯ポリープといわれ薬をもらいましたが、のどの違和感は変わらず心配です。ポリープは、一般的に手術しないと治癒しないものですか。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
声帯ポリープは、急に大声を出したときなどに、声帯の血管が振動で破れ内出血を起こした状態で、血豆のようなものです。症状は、声がかれたり、発声時間が短くなったりします。
声帯ポリープのできる誘因はさまざまですが、声の使い過ぎや喫煙など、のどの炎症を引き起こしやすい生活習慣や環境的な問題があるとされています。教師、歌手など、のどを酷使する職業の方や、発声方法が正しくない方に多く見られる傾向があり、発声方法に問題があれば、まずそれを改善することが大切です。
根本的な治療は手術ですが、初期や小さい病変なら音声治療だけで消失することもあります。声帯ポリープの半数程度は、手術以外の治療により軽快するといわれています。ただ、ポリープが大きい場合や、ポリープができてから長期間経過し硬くなっている場合、また早期の治癒を望む場合は手術を行います。
音声治療には、生活上の注意と音声訓練があります。 初期の軽い病変であれば、まず発声を控えます。生活上の注意点としては、無理な発声を避け、喫煙者は禁煙し、充分な水分摂取を行います。
音声訓練には、リラックスした発声法の訓練、呼吸法の訓練などがあります。発声方法は専門的なので、耳鼻咽喉科の医師に確認すること、そして言語聴覚士による音声訓練が受けられる専門施設を受診することが望ましいでしょう。


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