真面目で努力家な生き方に疲れ
仕事もプライベートも常に手を抜かず、何事にも全力で取り組むなどして一生懸命に生きてきました。しかし、なぜか周囲からは煙たがられ人望がないように感じます。どうしたらいいでしょうか。
男性/40代
2021/12/21
人はともすると、つい楽なほうに流れてしまいがちなので、手抜きせず努力を重ねる生き方は一つの美徳だと感じます。何事にも一生懸命に取り組むことで、仕事でもプライベートでも成果を出されたことがあったのではないでしょうか。
では、なぜ周囲からは受け入れられていないと感じ、今の自分の生き方に疲れてしまったのかを少し考えてみたいと思います。
たとえば職場などでは、多くの人が敬遠しがちな面倒で細かい仕事なども、真面目で手を抜けない性格の方は丁寧に納得のいくまで粘り強く取り組まれます。このようなときは周囲から、こういう方がいてくれて本当に助かると思ってもらえるものだと思います。
ところが一方で、真面目な方ほど自分と同じような丁寧さや几帳面さを、自分でも気づかないうちに相手にも求めてしまいがちな面があるものです。たとえば他の方の少しルーズな仕事ぶりが納得できないという場合など、なんとなくその気持ちが相手に伝わってしまうこともあるかもしれませんね。そのようなことが積み重なると、時には周囲から少し距離を置かれることもあるのではないかと思います。
真面目で勤勉な方は、自分の中の「こうあるべき」という目標に向かって、常に全力で走り続ける努力を惜しみません。それ自体はすばらしいことですが、人が全力で走り続けることには限界があります。今、自分の生き方に疲れを感じているなら、少し走るスピードを緩めてみてはいかがでしょうか。
たとえば「こうあるべき」という自分の物差しを「できればこうあったほうがいい」くらいに緩め、よい意味で少し手を抜けるとよいですね。肩の力が抜け、生き方にも言動にも余裕が生まれてくるものです。周囲の人はその余裕に、安心感だったり信頼感を感じたり、人間関係においても互いの距離感が少し近くなったりするようにも思えます。
これまで精一杯がんばってきた自分を労いつつ、今後の生き方を見つめなおすヒントになれば幸いです。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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